メールを載せている会社は2割、フォームは6割|約276万件を業種別に数えた結果

データで見る 公開 文:リストハブ編集部

営業先の会社は、電話・メール・お問い合わせフォームのどれを公開しているのか。リストハブに収録している約276万件の企業・店舗を16業種に分けて数えました。飲食店と病院はメールもフォームも少なく、美容室や自動車関連はフォームの4割が本部や予約サイトのものでした。

営業のやり方を決める前に、相手の会社がどの窓口を開けているかを知っておくと、無駄打ちが減ります。電話番号はほとんどの会社が載せていますが、メールアドレスとお問い合わせフォームは業種によって大きく違います。

リストハブに収録している企業・店舗のうち、47都道府県の住所があるもの 2,755,460件(約276万件、2026年9月30日時点)を業種ごとに数えました。

全体では、電話95%・フォーム60%・メール20%

窓口 載せている件数 割合
電話番号 2,609,565件 94.7%
お問い合わせフォーム 1,661,786件 60.3%
メールアドレス 539,847件 19.6%

メールアドレスを載せている会社は5社に1社です。フォームはその3倍あります。迷惑メールを避けるために、アドレスをサイトに出さずフォームだけを置く会社があるためだと編集部は考えています。ただし、これは推測です。会社ごとの理由は、このデータからは分かりません。

メールアドレスの数え方には、ひとつ注意があります。ウェブサイトから集めたアドレスには、会社のものではない文字列が混ざります。たとえば次のようなものです。

  • 画像のファイル名(logo@2x.png のような形)
  • サイトに組み込まれた部品の作者のアドレス
  • 「example.com」のような例示用のアドレス

この記事では、これらを取り除いて数えています。取り除いたのは、集めたメールアドレスの約6%でした。

業種別の公開率

リストハブの業種分類(16の大分類)で分けた結果です。件数の多い順に並べています。

業種 件数 電話 メール フォーム
ビジネス 557,414 93.7% 25.1% 71.1%
グルメ・飲食店・レストラン 330,866 96.8% 9.9% 39.7%
住まい・家具インテリア 320,777 98.7% 21.2% 62.7%
暮らしのサービス 216,825 92.2% 21.8% 67.2%
美容・ファッション 177,631 93.0% 12.4% 51.0%
ショッピング 174,336 97.0% 17.2% 62.9%
教育・習い事 171,538 95.3% 25.3% 64.6%
健康・介護 161,993 98.1% 20.6% 67.7%
自動車・バイク 146,019 90.5% 18.1% 65.1%
病院・医院 110,729 98.7% 9.9% 43.0%
レジャー・スポーツ 81,595 93.6% 25.1% 63.3%
公共機関・団体 75,295 92.3% 22.2% 60.7%
旅行・宿泊 55,153 94.8% 26.0% 55.7%
冠婚葬祭・イベント 52,802 94.2% 17.8% 58.6%
ペット 15,799 97.5% 21.0% 50.3%
趣味 15,797 87.3% 27.2% 62.2%

どの業種も電話は9割前後あり、ここに大きな差はありません。いちばん低い趣味でも87.3%、いちばん高い住まいと病院・医院で98.7%です。差が出るのはメールとフォームです。

飲食店と病院は、メールもフォームも少ない

飲食店のメール公開率は9.9%、病院・医院も9.9%で、16業種の中でいちばん低い2つです。フォームも4割ほどしかありません。

どちらも、お客さんとのやりとりが電話と予約サービスで完結しやすい業種です。飲食店なら予約サイト、病院なら電話予約や予約システムがあるので、メールの窓口を用意する理由が薄いと考えられます。これも推測で、店ごとの事情までは数えていません。この2業種に営業するなら、電話かFAX、郵送のDMが中心になります。

会社向けの仕事をしている業種は、フォームが7割

「ビジネス」(士業・コンサルタント、不動産、製造業、運送、ソフトウェアなど、主に会社を相手に仕事をしている業種)はフォームが71.1%、メールが25.1%です。フォームの割合は、16業種の中でいちばん高くなっています。

取引先からの問い合わせをウェブで受ける会社が多い業種なので、フォーム営業やメール営業が届きやすい相手です。そのぶん、ほかの会社からの営業も多く届いているはずです。短く、相手の仕事に関係のある文面にしないと読まれません。

FAXが残っているのは病院とビジネス

FAXの公開率は、全体で8.3%でした。業種による差は、メールやフォームとは違う形で出ます。「設立年と従業員数で見る営業の窓口」で数えた業種別の表から抜き出すと、病院・医院が14.9%、ビジネスが12.7%と高く、グルメ・飲食店は2.2%、美容・ファッションは1.6%でした。

病院・医院は、メールよりFAXのほうが多く載っている業種です。反対に飲食店と美容は、メールもFAXも少なく、電話か郵送DMが残る窓口になります。

フォームの2割弱は「本部」か「予約サイト」のもの

チェーン店や、予約サイトに載っている店では、フォームのURLが本部のお問い合わせページや、予約サイトの共通ページになっていることがあります。この場合、フォームに書いた内容は店ではなく本部や予約サイトの運営会社に届きます。

フォームのURLがある会社から約18万件を抜き出し、同じドメインのフォームを20件以上の店が使っているものを「共有フォーム」として数えました。全体では16.9%で、多かったのは自動車・バイク(41.4%)、美容・ファッション(41.4%)、グルメ・飲食店・レストラン(35.1%)の3業種です。反対に、ビジネスと病院・医院は1割未満でした。業種ごとの一覧と、URLのドメインで見分ける手順は「本部・予約サイトのフォームの見分け方」に載せています。

上位3業種は、フォームがあっても、4割近くは店の人に直接届きません。フォーム営業をする場合は、送る前にURLのドメインを見て、共有フォームを外しておくと無駄が減ります。

メールアドレスの3割がフリーメールの業種もある

メールアドレスのうち、Gmail・Yahoo!メール・iCloudなどのフリーメールが占める割合も数えました。全体では12.5%です。

業種 フリーメールの割合
美容・ファッション 29.7%
趣味 27.0%
グルメ・飲食店・レストラン 22.2%
ペット 21.9%
教育・習い事 19.9%
健康・介護 19.0%
病院・医院 18.5%
ビジネス 6.2%
公共機関・団体 4.8%

美容室、教室、ペットサロンのように、個人や少人数で営んでいる店の多い業種ほど、フリーメールの割合が高くなっています。フリーメールのアドレスは、店主がスマートフォンで直接読んでいることが多いと考えられます(推測)。長い文章よりも、一目で用件が分かる短い文面のほうが向いています。文面の組み立て方は「営業メールの件名と本文の書き方」で説明しています。

業種ごとの営業手段の目安

ここまでの数字から、業種ごとに向いている手段をまとめると、次のようになります。

業種 向いている手段 根拠になる数字
ビジネス、住まい、暮らしのサービス フォーム、メール フォームが6〜7割あり、共有フォームも少ない
飲食店、病院・医院 電話、FAX、郵送DM メール9.9%、フォームは4割前後
美容・ファッション、自動車・バイク フォーム(共有フォームを外して) フォームは半分以上あるが、その4割は本部か予約サイト
教育・習い事、美容、ペット 短い文面のメール フリーメールが2〜3割あり、店主本人に届きやすい

営業リストを作るときは、業種を決めた段階で「その業種で使える窓口がどれくらいあるか」を先に確かめておくと、件数の見積もりが外れにくくなります。リストハブでは、全国のメールアドレスがある会社、お問い合わせフォームがある会社のように、窓口ごとの件数を業種や地域と組み合わせて確かめられます。

集計の方法:リストハブに収録している企業・店舗のうち、47都道府県の住所があるもの2,755,460件を、2026年9月30日に集計しました。業種は、リストハブの業種分類(大分類)で分けています。どの業種にも当てはまらない約9万件は表から外しました。共有フォームの割合は、フォームのURLがある企業・店舗から約18万件(178,266件)を抜き出して数えた値です。この数字は、ウェブ上で公開されている情報をもとにしています。日本のすべての会社を調べたものではありません。


この記事は、営業リストの作成サービス「リストハブ」を運営するミルブレインズ合同会社の編集部が書いています。数字は、リストハブに収録している企業・店舗のデータを編集部が数えたものです。数え方と編集方針は「データの集め方・数え方と編集方針」にまとめています。誤りに気づいた方は、運営会社のページからお知らせください。

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