約257万件の企業・店舗を144の細かい業種に分けて、メールアドレスとお問い合わせフォームの公開率を並べました。メールの1位は語学教室の41.3%、最下位はファーストフードの4.3%。同じ飲食店や病院の中でも差があります。
業種別に数えた記事では、16の大きな分類でメールとフォームの公開率を比べました。ただ、実際に営業リストを作るときは「飲食店」ではなく「居酒屋」や「ラーメン店」のように、もっと細かい業種で選ぶことが多いはずです。
そこで、リストハブの業種分類の中分類(細かい業種)で数え直しました。件数が3,000件以上ある144の業種が対象です。
大きな分類で見たときには見えなかったことが、3つ分かりました。
- メールの公開率は、いちばん高い語学教室(41.3%)と、いちばん低いファーストフード(4.3%)で10倍近い差がある
- 同じ「飲食店」の中でも、バーはメールが12.8%あるのに、居酒屋は5.7%しかない
- フォームが8割を超える業種は、製造業やリース、専修学校など、会社や学校を相手にする業種に集まっている
メールを載せている割合が高い業種
メールアドレスを載せている会社の割合が高い順に、上位15の業種です。
| 順位 | 業種 | 件数 | メール | フォーム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 語学 | 14,697 | 41.3% | 71.1% |
| 2 | 情報提供サービス | 3,628 | 38.3% | 71.2% |
| 3 | 印刷・出版 | 9,774 | 37.6% | 71.5% |
| 4 | 駐車場・パーキング | 20,048 | 37.4% | 72.5% |
| 5 | スポーツ用品店 | 5,783 | 35.1% | 65.1% |
| 6 | 防犯・防火 | 5,591 | 34.7% | 80.7% |
| 7 | 映画・劇場・会館 | 4,202 | 34.5% | 60.9% |
| 8 | 専修学校 | 3,013 | 34.1% | 81.9% |
| 9 | 相談・調査 | 10,684 | 32.8% | 76.1% |
| 10 | 旅行業・代理店 | 3,616 | 32.7% | 66.6% |
| 11 | 博物館・美術館 | 6,921 | 32.7% | 64.4% |
| 12 | ペットショップ | 3,827 | 31.7% | 62.7% |
| 13 | 贈り物・みやげ | 5,026 | 31.3% | 65.2% |
| 14 | スポーツ用品 | 3,620 | 31.1% | 72.1% |
| 15 | IT・情報通信 | 12,603 | 30.0% | 63.9% |
1位の語学教室は41.3%で、全体の平均(19.6%)の2倍を超えています。上位には、語学教室や専修学校のように、生徒や保護者を相手にする業種が入りました。3位の印刷・出版は37.6%です。原稿や校正のやりとりにメールを使う仕事だからではないかと編集部は考えていますが、これは推測で、このデータから理由は分かりません。
4位の駐車場・パーキングは、数字をそのまま受け取れません。この業種でメールがある7,498件のうち、78%にあたる5,879件は、3つのドメインのアドレスでした。駐車場を運営する会社や予約サービスの共通の窓口と考えられます。駐車場の持ち主に届くアドレスは、この数字よりずっと少なくなります。
メールを載せている割合が低い業種
反対に、メールの公開率が低い順の15業種です。
| 順位 | 業種 | 件数 | メール | フォーム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ファーストフード | 12,613 | 4.3% | 30.4% |
| 2 | ガソリンスタンド | 26,675 | 4.8% | 39.1% |
| 3 | 居酒屋 | 56,326 | 5.7% | 36.9% |
| 4 | 内科 | 7,694 | 6.9% | 30.0% |
| 5 | たこ焼き・お好み焼き | 4,052 | 7.0% | 42.0% |
| 6 | 歯科 | 27,549 | 7.3% | 40.0% |
| 7 | ラーメン | 16,088 | 7.3% | 42.1% |
| 8 | カレー | 5,501 | 7.7% | 26.4% |
| 9 | 美容院・理容店・毛髪業 | 59,403 | 7.8% | 46.7% |
| 10 | 消防・警察 | 10,827 | 7.9% | 27.7% |
| 11 | 中華・中国料理 | 8,846 | 8.0% | 38.8% |
| 12 | すし | 8,796 | 8.5% | 41.1% |
| 13 | 金融・郵貯・貸金 | 11,075 | 8.5% | 35.7% |
| 14 | 肉料理 | 22,051 | 8.9% | 43.8% |
| 15 | コンビニ・スーパー・デパート | 50,724 | 9.4% | 73.3% |
下位15のうち8つが飲食店でした。ファーストフード、居酒屋、ラーメン、カレーはどれも1割に届きません。飲食店は、予約や問い合わせを電話か予約サイトで受けるのが一般的で、メールの窓口を置く理由が少ないのだと考えられます。
病院・医院では、内科が6.9%、歯科が7.3%でした。美容院・理容店も7.8%です。どれも店の数が多い業種なので、件数の多いリストを作ろうとすると、メールで届く相手の割合は小さくなります。
15位のコンビニ・スーパー・デパートは、メールは9.4%しかないのに、フォームは73.3%あります。店ごとではなく、チェーンの本部のお問い合わせページが入っているためだと考えられます(推測)。フォームがあっても店には届かないことがあります。見分け方は「本部・予約サイトのフォームの見分け方」で説明しています。
同じ飲食店でも、バーとイタリアンはメールが多め
飲食店の中だけで見ると、次のような差がありました。
| 業種 | メール | フォーム |
|---|---|---|
| 飲み屋・バー | 12.8% | 32.2% |
| イタリアン・フレンチ | 10.6% | 35.4% |
| 肉料理 | 8.9% | 43.8% |
| すし | 8.5% | 41.1% |
| ラーメン | 7.3% | 42.1% |
| 居酒屋 | 5.7% | 36.9% |
| ファーストフード | 4.3% | 30.4% |
バーやイタリアン・フレンチは、個人で営んでいる店が多く、店主のアドレスをそのまま載せていることがあります。居酒屋やファーストフードはチェーン店の割合が高く、店ごとのメールアドレスを出していない店が多いのかもしれません。ただし、チェーン店の割合はこのデータでは数えていないので、ここは推測です。
フォームを置いている割合が高い業種・低い業種
フォームの公開率で並べると、上位と下位の顔ぶれがはっきり分かれます。
フォームが多い業種(上位10)
| 順位 | 業種 | 件数 | メール | フォーム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | リース・レンタル | 5,200 | 21.0% | 85.6% |
| 2 | 電話・通信 | 5,766 | 14.0% | 82.9% |
| 3 | 製造・加工(化学・プラスチック) | 7,976 | 23.0% | 82.3% |
| 4 | 専修学校 | 3,013 | 34.1% | 81.9% |
| 5 | 防犯・防火 | 5,591 | 34.7% | 80.7% |
| 6 | 求人 | 3,135 | 23.1% | 80.5% |
| 7 | 製造・加工(工作機械・一般機械器具) | 5,621 | 24.5% | 80.3% |
| 8 | 製造・加工(電子・精密機械器具) | 7,581 | 24.7% | 80.2% |
| 9 | アウトソーシング | 19,125 | 28.6% | 79.1% |
| 10 | 製造・加工(その他) | 43,816 | 25.7% | 79.0% |
上位10のうち6つが「ビジネス」の業種で、そのうち4つは製造業でした。取引先から見積もりや試作の相談を受ける窓口としてフォームを置いているのではないか、と編集部は見ていますが、これも推測です。数字として確かなのは、フォームが8割前後あり、メールも2割を超えていることです。そのため、フォーム営業とメール営業のどちらも使えます。
フォームが少ない業種(下位10)
| 順位 | 業種 | 件数 | メール | フォーム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | カレー | 5,501 | 7.7% | 26.4% |
| 2 | 消防・警察 | 10,827 | 7.9% | 27.7% |
| 3 | 内科 | 7,694 | 6.9% | 30.0% |
| 4 | ファーストフード | 12,613 | 4.3% | 30.4% |
| 5 | 飲み屋・バー | 20,212 | 12.8% | 32.2% |
| 6 | 各国料理 | 11,484 | 9.4% | 34.0% |
| 7 | イタリアン・フレンチ | 29,281 | 10.6% | 35.4% |
| 8 | 金融・郵貯・貸金 | 11,075 | 8.5% | 35.7% |
| 9 | 動物病院・獣医師 | 5,269 | 9.9% | 36.0% |
| 10 | 居酒屋 | 56,326 | 5.7% | 36.9% |
下位10のうち6つが飲食店で、残りは内科、動物病院、消防・警察、金融でした。消防・警察や金融は、問い合わせの窓口を電話や決まった手続きに限っていることが多いと考えられます(推測)。
細かい業種で選ぶときの考え方
同じ大きな分類の中でも、細かい業種によって窓口の公開率は2〜3倍違います。営業リストを作るときは、次の順に考えます。
- 狙う業種を、中分類(細かい業種)の名前で書き出す
- その業種のメールとフォームの公開率を見て、使える営業手段を決める
- フォームが多くても、コンビニや駐車場のように本部や予約サービスの窓口が多い業種は、共有の窓口を外した後の件数で考える
- メールもフォームも少ない業種(飲食店、内科・歯科など)は、電話・FAX・郵送DMを中心にする
上の表の業種名から、それぞれの業種のリストのページを開けます。地域と組み合わせた件数も、そこから確かめられます。営業手段ごとの準備は「フォーム営業のやり方」「テレアポ用の営業リストの作り方」「郵送DMの宛名リストの作り方」にまとめています。
集計の方法:リストハブに収録している企業・店舗を、リストハブの業種分類の中分類ごとに、2026年9月30日に数えました。件数が3,000件以上ある144業種(合計2,571,399件)を対象にしています。
- メール:会社のものではないアドレス(ウェブ部品の作者のアドレス、画像のファイル名、例示用のアドレスなど)は除いています
- 駐車場・パーキングのアドレスのドメイン:メールがある7,498件のドメインを数えました
- 数字は、ウェブ上で公開されている情報をもとにしています。日本のすべての会社を調べたものではありません
この記事は、営業リストの作成サービス「リストハブ」を運営するミルブレインズ合同会社の編集部が書いています。数字は、リストハブに収録している企業・店舗のデータを編集部が数えたものです。数え方と編集方針は「データの集め方・数え方と編集方針」にまとめています。誤りに気づいた方は、運営会社のページからお知らせください。