営業リストのCSVをExcelで開くと文字化けするときの直し方

リストの作り方・使い方 公開 文:リストハブ編集部

営業リストのCSVをダブルクリックで開くと、会社名が読めない記号に化けたり、電話番号の先頭の0が消えたりします。原因の文字コードとBOMの説明から、Excelの「テキストまたは CSV から」で正しく取り込む手順、保存するときの形式の選び方までを順に説明します。

買った営業リストや、ツールで集めたリストのCSVファイルをダブルクリックで開いたとします。会社名や住所が「譬ェ蠑丈シ夂、セ」のような読めない文字に変わることがあります。これが文字化けです。電話番号の列を見ると、「0312345678」が「312345678」になっていることもあります。

どちらもファイルが壊れたわけではありません。Excel がファイルの中身を読むときの決まりを取り違えたり、電話番号を数値として扱ったりしたことが原因です。取り込み方を変えれば、元のデータのまま開けます。

ダブルクリックで開くのをやめ、[データ]タブの「テキストまたは CSV から」で取り込めば、文字化けも0の消失も防げます。なぜダブルクリックだと化けるのかが分かると、手順の意味も覚えやすくなるので、理由から書きます。手順は Windows の Excel の画面の名前で書いています。

文字化けは、文字コードの読み違いで起きる

コンピューターは、文字を番号に置き換えて保存しています。「株」という字を何番で保存するかの決まりを文字コードと呼びます。日本語の文字コードには、Shift_JIS や UTF-8 などがあります。Shift_JIS は Windows で古くから使われ、UTF-8 はいまのウェブやソフトで広く使われています。

同じ「株式会社」でも、Shift_JIS と UTF-8 では保存される番号が違います。UTF-8 で保存したファイルを Shift_JIS のつもりで読むと、別の字として読んでしまいます。冒頭の「譬ェ蠑丈シ夂、セ」は、UTF-8 で保存した「株式会社」を Shift_JIS として読んだときの文字です。

元の文字 UTF-8 の番号を Shift_JIS として読んだ結果
株式会社 譬ェ蠑丈シ夂、セ
電話番号 髮サ隧ア逡ェ蜿キ
東京都 譚ア莠ャ驛ス

CSV ファイルそのものには「このファイルは UTF-8 です」と書く欄がありません。そのため Excel は、ファイルを開くときに文字コードを判断する必要があります。

BOM は「UTF-8 で書いてある」という目印

BOM(バイト オーダー マーク)は、UTF-8 のファイルの先頭に付けることがある3バイトの目印です。画面には表示されません。

Microsoft のサポートページでは、UTF-8 の CSV は BOM を付けて保存されていれば通常どおり開ける、と説明されています。Excel の取り込み機能(Power Query)の説明にも、同じことが書かれています。UTF-8 と自動で判断されるのは、BOM で始まるファイルだけです。

つまり、UTF-8 で BOM なしの CSV をダブルクリックで開くと、文字化けすることになります。編集部の Windows の Excel で、同じ中身の CSV を BOM ありとなしで作って開きました。BOM ありは正しく表示され、BOM なしは上の表のように化けました。

まず、ダブルクリックで開けるかを確かめる

手元の CSV が BOM 付きかどうかは、開いてみるのが一番早く分かります。

  1. CSV ファイルをダブルクリックして Excel で開く
  2. 会社名や住所の列が読めるかを見る
  3. 読めれば BOM 付きの UTF-8 か、Excel が正しく判断できる文字コードで保存されている
  4. 化けていたら、保存しないで閉じる

4の「保存しないで閉じる」は大事です。化けた状態で上書き保存すると、化けた文字がそのままファイルに書き込まれます。閉じるときに「保存しますか」と聞かれたら、[保存しない]を選んでください。念のため、作業の前に元のファイルをコピーしておくと安心です。

文字が読めても、電話番号の先頭の0は消えているかもしれません。電話番号の列もあわせて見てください。0の消え方は後の章で説明します。

BOMなしのCSVは「テキストまたは CSV から」で取り込む

ダブルクリックで化けるファイルは、Excel の[データ]タブから取り込みます。この方法なら、文字コードを自分で選べます。

  1. Excel を起動して、空白のブックを開く
  2. [データ]タブの「テキストまたは CSV から」を押す
  3. 取り込む CSV ファイルを選んで開く
  4. プレビューの画面が開いたら、上にある「元のファイル」の欄を見る(Microsoft の説明では「ファイルの配信元」とも書かれています)
  5. その欄で UTF-8 を選ぶ
  6. プレビューの会社名や住所が読める字になったのを確かめる
  7. 電話番号の列がなければ[読み込み]を押す。電話番号の列があれば、次の章の手順に進む

5で選ぶ欄の一覧には、たくさんの文字コードが並んでいます。一覧の中から「UTF-8」と書かれたものを探してください。UTF-8 を選んでも化けたままなら、UTF-8 以外の文字コードで保存されたファイルです。ファイルを作った人やソフトに文字コードを聞き、同じものを一覧から選びます。

プレビューの画面では、区切り記号も選べます。CSV なら通常は「コンマ」のままで構いません。住所が途中で分かれて右の列にずれているときは、ここを確かめてください。

電話番号の先頭の0が消えるのを防ぐ

Excel は、数字だけでできた値を数値として扱います。「0312345678」は数値の312345678になり、先頭の0が消えます。数値には先頭の0という考え方がないためです。

電話番号にハイフンが入っていれば(03-1234-5678 など)、数値にならないので0は消えません。ハイフンのない電話番号の列があるリストでは、取り込むときに列を「テキスト」に指定します。

  1. 前の章の手順1〜6までを行う
  2. [読み込み]ではなく、[データの変換]を押す(版によっては[編集]と表示されます)
  3. Power Query エディターという別の画面が開く
  4. 電話番号の列の見出しを押して、列を選ぶ
  5. [ホーム]タブの[変換]の中にある「データ型」を押し、「テキスト」を選ぶ
  6. 確認の画面が出たら、[現在のものを置換]を押す
  7. 電話番号の先頭に0が付いているのを確かめる
  8. [閉じて読み込む]を押す

6で[現在のものを置換]を選ぶのは、取り込んだ直後に Excel が自動で付けた「数値」という指定を、「テキスト」に置き換えるためです。[新しいステップの追加]を選ぶと、数値にした後でテキストに変えることになり、消えた0は戻りません。

郵便番号、FAX番号、法人番号の列も、同じ理由で0が消えることがあります。先頭が0になりうる番号の列は、すべてテキストにしておきます。

自動データ変換の設定で防ぐ方法

Microsoft 365 と Excel 2024 には「自動データ変換」という設定があります。場所は[ファイル]→[オプション]→[データ]の「自動データ変換」です。「数値テキストから先頭のゼロを削除して数値に変換する」の印を外すと、CSV を開いたときに先頭の0が残ります。

この設定は Excel 全体に効きます。毎回、電話番号の入った CSV を開く人は、設定しておくと手間が減ります。ただし、同じファイルをほかの人のパソコンで開くと、その人の設定で開かれます。

すでに0が消えてしまったとき

ダブルクリックで開いて0が消えた状態で上書き保存すると、CSV の中身も0のない番号に変わります。元のファイルが残っていれば、この章の手順で取り込み直すのが確実です。

元のファイルがなく、0の消えた番号しかないときは、式で0を付け直します。たとえばA列に0の消えた番号があるなら、空いた列に ="0"&A2 と入れると、先頭に0を1つ付けた文字列になります。固定電話は10桁、携帯電話は11桁と桁数が違うので、どの番号も10桁にそろえるような直し方をすると、携帯電話の番号が壊れます。

別のソフトに渡すときは「CSV UTF-8 (コンマ区切り)」で保存する

Excel で整えたリストを、メール配信ソフトや顧客管理ソフトに取り込むときは、CSV で保存し直します。このとき、ファイルの種類の選び方で文字コードが変わります。

  1. [ファイル]→[名前を付けて保存]を選ぶ
  2. 保存する場所を選ぶ
  3. 「ファイルの種類」の一覧から「CSV UTF-8 (コンマ区切り) (*.csv)」を選ぶ
  4. ファイル名を入力して[保存]を押す

一覧には「CSV (コンマ区切り) (*.csv)」という似た名前もあるので、取り違えないようにしてください。Microsoft のサポートページも、日本語のように英語のアルファベットにない文字を含むデータは、この形式で保存するよう案内しています。

渡す先のソフトが Shift_JIS の CSV しか受け付けないこともあります。取り込みの説明書やヘルプに「文字コード」や「エンコード」の指定が書かれていないかを、先に確かめてください。

CSV で保存するときは、次の点にも気をつけます。

気をつけること 理由
保存されるのは開いているシート1枚だけ CSV は1枚の表しか持てない。シートが複数あるなら、シートごとに保存する
色や太字、列の幅は消える CSV は文字だけを持つファイルなので、書式は保存されない
作業用の xlsx は別に残す CSV に上書きすると、式や書式が戻らない
保存した CSV をダブルクリックで開き直すと、0がまた消える ファイルの中には0が残っている。開き直すときも「テキストまたは CSV から」で取り込む

最後の点は見落としやすいところです。保存した CSV を確認しようとしてダブルクリックで開き、そのまま上書き保存すると、せっかく残した0が消えます。中身を確かめるだけなら、メモ帳で開けば0が付いているかどうかが分かります。

リストハブのCSVはそのまま開ける

リストハブでお渡しする CSV は、UTF-8 の BOM 付きで作っています。そのため、通常はダブルクリックで開いても会社名や住所は化けません。ただし、電話番号や郵便番号がハイフンのない数字だけで入っている列は、ダブルクリックで開くと先頭の0が消えます。数字だけの列があるときは、電話営業やDMに使う前に、この記事の「電話番号の先頭の0が消えるのを防ぐ」の手順で取り込んでください。購入前の見積りとプレビューの画面で、どんな列が入るかを確かめられます。

次に CSV を受け取ったときの順番

最初に、元のファイルをコピーしておきます。ダブルクリックで開いて字が読め、電話番号に0が付いていれば、そのまま使えます。どちらかがおかしければ保存せずに閉じ、[データ]→「テキストまたは CSV から」で、元のファイルの欄とデータ型を直して取り込み直します。この順番なら、元のファイルを壊すことはありません。

取り込んだあとのリストの整え方は「営業リストの作り方」に、電話番号の書き方のそろえ方は「電話番号の書き方をそろえる」にまとめています。

確かめた資料(2026年9月30日に確認)

文字化けの表は、UTF-8 で保存した文字を Shift_JIS として読み直して作りました。BOM の有無で表示が変わることは、編集部の Windows の Excel で同じ中身の CSV を2つ作って確かめています。


この記事は、営業リストの作成サービス「リストハブ」を運営するミルブレインズ合同会社の編集部が書いています。数字は、リストハブに収録している企業・店舗のデータを編集部が数えたものです。数え方と編集方針は「データの集め方・数え方と編集方針」にまとめています。誤りに気づいた方は、運営会社のページからお知らせください。

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